NHKニュースおはよう日本で、東京マラソンで男子マラソン界に大きな衝撃を与えたとして有名になった、市民ランナーの川内優輝さんが世界選手権の代表に選ばれたというニュースがありました。
川内優輝さんは、今年2月27日に行われた東京マラソンで、2時間8分37秒で日本人の中ではトップの3位でゴール。
ちなみに優勝は、エチオピアのハイル・メコネンさん(2時間7分34秒)でした。
8月に韓国で開催される第13回世界陸上大邱大会のマラソン日本代表選手に選ばれた川内優輝さんは、「市民ランナーでもやれる、フルタイム(勤務)ランナーでもやれる姿を、日本、そして世界に見せたいという気持ちで走りたい。」と意気込みを語っていらっしゃいました。
川内優輝さんは埼玉県立春日部高校に勤務する公務員です。
定時制高校の事務職員として働いていらっしゃいます。

川内さんはコーチをつけないで独自の練習方法を貫いていますが、練習時間をどうやって捻出するのか?
例えば通勤自体をトレーニングとして練習に当てていました。
自宅から職場までおよそ20キロ、1時間半かけて走っていました。
「景色を見ながら、今日は涼しかったから、走りやすかったなぁ」なんて思いながら走っているそうです。
川内優輝さんの勤務時間は、昼過ぎから夜9時過ぎまで。
学校の給食が夕食となり、そこでしっかりエネルギーを補給するのだそうです。
ご飯をすごい大盛にして食べていました。
川内優輝さんの走りには、大きな特徴があります。
それは、レース終盤の苦しい時の粘りにありました。
東京マラソンでも38キロくらいを過ぎた頃、ペースを上げ日本人トップに躍り出ました。
ゴール直前も、1キロ3分8秒という出場した選手の中で最も早いペースでした。
川内優輝さんのこの粘りは、練習方法を工夫しながら培ったものでした。
平日は充分な時間が取れないので、週末の練習にポイントを置いて、30キロ程度を走りこむ練習を重ねてきました。
最後にペースを上げてスパートをかける練習だそうです。
山でのトレーニングも行っています。
苦しい時に自分を追い込む練習を重ねているのだそうです。
行きは上りで、帰り下りなので、行きは精神的にきつく、帰りは肉体的にきついという、“おいしいトレーニング”なんだそうです。
ただ、普段1人で練習しているので、他の選手との駆け引きに慣れていないのが弱点?だとか・・・。
今月15日に練習の延長のつもりで臨んだハーフマラソン、陸上の高橋尚子杯「ぎふ清流マラソン」では、他の選手との駆け引きができず自分のペースを保つことができなかったため、日本人の中で8位。
結果は、1時間4分44秒で13位でしたが、世界選手権に向けた課題が明らかになったと仰っていました。
また、上げ下げに対応できる足ができてないと実感したので、そこをなおしていくのが鍵とも仰っていました。
世界選手権の開幕は8月ですが、それまでに4つのレースに出場する予定だそうです。
練習の一貫と考えてレースに出て、そこで競り合いや駆け引きに対応する力を磨くのでしょうね。
世界選手権では、持ち前の終盤の粘りを見せてもらいたいですね。
市民ランナーの新星、川内優輝さん、頑張ってくださいね。
私たちの希望の星となって。
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タグ:マラソン日本代表